母乳育児は辛い?頑張りすぎないための息抜きの方法

基本は3時間毎の新生児への頻回授乳育児の悩み
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私が長女の子育ての中で1番辛かったこと、それは母乳育児でした。

母乳の出が悪く、いつもお腹をすかせて泣いていた新生児期、母乳が軌道に乗ったら今度は白斑が出来たり、乳腺炎になったりと続いた母乳トラブル。

母乳育児が辛くて、もういっそのこと粉ミルクとの混合にしようと思っても、哺乳瓶を完全拒否し吸いつかない娘に悩んだ毎日。結局、最後まで母乳育児で育てていくと決心した矢先の早い卒乳。

最後は拍子抜けでしたが、母乳育児に対して辛い記憶が強く残ってしまったので、次女が生まれたとき1番怖いと感じたのが母乳育児をすることでした。

しかし、毎日必死だった長女の母乳育児とは違い、経験を経て迎えた次女の場合は辛さが全然違いました。

それは、母乳育児のメリットを生かして、自分自身が母乳育児に必死にならないように気をつけることで余裕が生まれたのだと思います。母乳育児のことと次女の時にしていた私の息抜き方法を紹介します。

 

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母乳育児とは?

母乳育児

母乳で赤ちゃんを育てることを母乳育児と良います。

  • 完全母乳(完母)

赤ちゃんの栄養は母乳のみという育て方。

  • 混合栄養(混合)

母乳+粉ミルクも使用する育て方。

  • 完全ミルク(完ミ)

粉ミルクのみ使用する育て方。

 

母乳育児をすることは、赤ちゃんにとってもお母さんにとっても心身にいい影響があると言われ、現在は産院でも母乳育児を推奨するところが多くなっていますが、母乳育児にもメリット・デメリットがあります。

 

母乳育児のメリット・デメリット

母乳育児

母乳育児のメリット

  • 産後の回復が早まる
  • マタニティブルーや産後うつが軽減される
  • 赤ちゃんとの密着で愛着形成が進む
  • ミルク代がかからない
  • 産後ダイエットになる

 

私が母乳育児をする上でよかったと思う点は、外出中の荷物が減ることです。外出先でミルクを作るためには、粉ミルクや哺乳瓶の他にも調乳用のお湯や水を持ち歩かなければならず荷物が増えてしまいます。しかし、母乳育児だと自分の身1つあれば赤ちゃんの栄養を確保出来るのです。泣いたらいつでも素早くおなかいっぱいにしてあげられるので、私も赤ちゃんも安心して身軽に外出できました。

 

母乳育児のデメリット

  • 乳腺炎や乳首裂傷などトラブルが起こる可能性がある
  • 飲んでいる量がわからない
  • 体重増加に影響することがある
  • 赤ちゃんを預けることが出来ない
  • 授乳間隔が短くなり大変
  • お母さんの食べ物や薬を気にしなければいけない

 

乳房トラブルがあれば母乳マッサージや薬の処方などで予想外の出費もあります。

完全母乳だと赤ちゃんを預けられず、どんな時も一緒に連れていかなくてはならなくなりますが、哺乳瓶の使用が出来る赤ちゃんであれば、搾乳したものや一時的に粉ミルクで対応することも出来ます。

 

母乳は最初から順調に出ない

赤ちゃん

母乳は赤ちゃんに吸われることで徐々に出るようになっていくため、初めから順調でなくても心配はいりません。

私も出産前は、産んだら誰でも必ず出るものだと思っていました。

しかし、産後2~3日は全く出ず、退院する頃になってようやく滲む程度に出るようになっていきました。出ないことでかなり落ち込んだのを覚えています。

母乳育児推奨の産院だったこともあり、生理的体重減少が範囲内の減り具合だったらミルクを足すことをせず、どんどん吸わせるように指導されました。

私の場合、乳腺が開通していないことも出ない原因になっていました。これは産前のマッサージでも開きやすくなりますが、産後に助産師さんから受ける開通マッサージで対処しました。

 

母乳が出やすくなるための方法

母乳育児

頻回授乳をする

1日の授乳目安は3時間置き合計8回と言われていますが、これは粉ミルクの場合です。母乳の場合は次の授乳まで間隔を開ける制限がないため、沢山吸わせることで母乳の分泌を促すことが出来ます。

特に夜間は母乳を作るホルモンが活発になるため、夜間の授乳はちょっとつらいですが、頻回授乳を心がけました。

 

水分をたくさん摂る

母乳のほとんどが水分です。授乳はお母さんの体内から水分が出ていってしまうことになるので、授乳した分を補うためにも水分を摂る必要があります。

新しい母乳を作るためにも水分は必要になるので、汗も多くかく夏場は1日3~4リットルを目安に、冬場は2~3リットルを目安にして、こまめに水分補給するようにしましょう。

 

身体を冷やさないようにする

母乳は血液で出来ているため、身体が冷えて血流が悪くなると、母乳の出も悪くなってしまいます。身体は冷やさないようにし、水分補給も冷たすぎるものではなく、常温や温かいものを摂るようにしましょう。

なるべく靴下を履くようにするだけでも違いが出ると言われています。

 

休息を取る

ストレスや疲れは母乳の分泌に影響します。赤ちゃんと一緒にお昼寝をしたり、リフレッシュ出来る趣味を見つけたり、休息を取るように心がけましょう。

 

母乳にいい食べ物を摂る

母乳量を増やしたいときや、質を改善したいときは、お母さんの食べ物から見直してみましょう。

 

母乳育児にいい食事

母乳育児

母乳の質や分泌量には、お母さんの食事の影響を受けます。

授乳期間中は必要とする摂取カロリーも増え、1日に大体2500kcal以上必要だともいわれています。一般女性が1日に必要なカロリーが1800kcalなので、授乳中はかなりの栄養を必要とします。

でも、出産して子育てが始まると、自分の食事は適当になりがちです。朝ご飯は抜いて、お昼はおにぎりだけという方も多いのではないでしょうか。

そうすると、母乳を作るだけの栄養が身体に残らず、分泌量低下の原因にもなってしまいます。

また、母乳が詰まり易いお母さんの食事の特徴は脂っこいものが多いと言われています。脂っこいものを完全に控えるのではなく、食べすぎにならない程度に適度な量を食べるようにしましょう。

 

母乳育児にいい食べ物

  • 根菜類
  • 肉や魚(脂身の少ないもの)

米は母乳を作る上でとても大事なエネルギー源になり、根菜類は身体を温め、血流をよくする働きがあります。どちらも授乳中は積極的に取りたい食べ物です。

和食中心の食事でバランスよく食べるようにしましょう。

 

母乳育児にいい飲み物

  • たんぽぽ茶
  • ルイボスティー
  • 麦茶

授乳中は沢山の水分を必要とします。カフェインやアルコールを控えることはもちろんですが、せっかくなので母乳にいい水分を摂るようにしましょう。

 

母乳育児で辛いと思うこと

母乳育児

赤ちゃんと離れられない

基本的に母乳育児中は赤ちゃんを人に預けることが出来ず、赤ちゃんと離れられないことがあります。

特に完全母乳で育てていて、哺乳瓶慣れしていない赤ちゃんの場合、哺乳瓶が上手く使えないことや、お母さんと離れたことによるストレスで哺乳瓶での授乳が出来ないこともあります。

 

乳房、乳首トラブル

乳腺炎や白斑などのトラブルや、乳首が傷付いてしまい痛い思いをすることがあります。

私は産後1ヶ月頃から白斑に悩まされ、乳腺炎にもなりました。白斑や乳腺炎になるだけでもかなりの痛みですが、症状が出ている間の授乳は痛みで冷や汗を垂らしながら歯を食いしばって授乳したこともあります。そして処置のための母乳マッサージもものすごい痛みで、出産より痛いことが出産後に待っていた、と思い本当に辛かったです。

 

頻回授乳になってしまう

母乳はミルクと比べて授乳間隔が短くなりがちです。出生から生後3ヶ月頃までは赤ちゃんが飲める量も少なく、特に頻回授乳になってしまうことが多い時期です。

夜間も赤ちゃんがお腹をすけば授乳することになるので、ミルクよりも起きなければいけない回数が増えるかもしれません。

 

母乳育児のプレッシャー

一時的にミルクをあげていたときに、祖母から「母乳は?赤ちゃんに1番いいのは母乳なんだからミルクはやめなさい」と言われたことがありました。

街中でも見ず知らずのおばあちゃんに「母乳?」と聞かれることが何度かあり、母乳ですと応えると「母乳が1番よ」と言われることもありました。まだまだ母乳が1番いいという母乳神話が根強く残っています。

たまたま母乳が出たからあげているけど、特に母乳育児にこだわりもなく、でも周りの目があるからなかなか母乳のみの育児を辞められないという話も聞きます。

そして、産院でも母乳育児に力を入れているところが増えてきて、母乳で育てあげなくちゃ、母乳を出さなくちゃ、というプレッシャーがあります。

 

母乳育児が辛くならないための息抜きの方法

母乳育児

卒乳まで毎日続く母乳育児だからこそ、息抜きが大切です。卒乳まで1日何度もある授乳を毎回毎回真剣に赤ちゃんと向き合うことはいいことですが、それによりストレスが溜まると赤ちゃんにもよくありません。母乳育児を楽しめるように適度に息抜きしながら卒乳を迎えられるようにしたいですね。

 

搾乳、粉ミルクを使用する

搾乳したものや、粉ミルクを使用すれば授乳を変わってもらうことが出来ます。1日のうち1回でも誰かに変わってもらえれば、開いた時間をママの気分転換にあてることも出来ますね。

次女の時は長女のことで出かける時があったので、パパに次女を見てもらい搾乳したおっぱいを解凍して飲ませてもらいました。

 

添い乳をマスターする

夜間に起きて授乳をするということは、大変ですよね。特に生後まもないうちは夜間も頻回授乳になってしまいがちです。

毎回起きて授乳をするよりも、寝ながら出来る授乳はお母さんも楽ちん!添い乳をマスターして夜間に少しでも身体を休めるようにしましょう。

 

たまには「ながら」授乳もあり

「授乳中は親子のコミュニケーションで、赤ちゃんとのアイコンタクトはとても大事。そのためにも授乳しながら他の事は控えるように」と指導されることも多いと思います。

確かにその通りです。

ですが、母乳育児が辛くなったとき、授乳中に何か出来ることを見つけるといい息抜きになることもあります。私は授乳中に赤ちゃんの爪を切ったり、スマホで育児日記をつけたりしていました。

爪切りは寝ている時は起こしそうでドキドキするので、授乳中の方がおすすめです。

 

友達やママ友と出かけてお茶する

気の置けない友達やママ友とカフェでお茶をしながら話をすると気分が良くなります。外出するだけでも気分転換になりますが、友達の近況を聞いたり、ママ友と育児の話をしたり、とても充実した時間を過ごすことができました。

特に、ママ友との情報交換はいろいろな育児の話が聞けてためになります。

最近は、授乳室や子どもが遊べるスペースがある施設やカフェも増えていて意外と便利です。

 

パパに授乳以外の育児を手伝ってもらう

母乳育児をしているとなかなか赤ちゃんから離れることが出来ませんが、パパがお休みの土日などに赤ちゃんをまとまった時間見てもらうことでリフレッシュできます。

その間に、休憩したり、好きな事をしたり、趣味のことをしたり、普段なかなかできないことをして息抜きしました。

 

母乳が出なくても諦めなければ必ず出る!

母乳育児

母乳が出ないお母さんはほとんどいない、と言われています。

母乳は産後出来るだけ早い段階から乳首を吸われることが大事ということで、産後すぐに分娩台にいるうちから授乳をさせる産院や、母子同室で徹底的に頻回授乳をさせる産院など、最近は母乳育児がスムーズに行くような支援を行っているところも多いです。

産後は出来るだけ頻回授乳をすることで母乳は必ず出るようになります。

出ない時には、うまく粉ミルクも活用しながら、諦めないで頻回授乳にチャレンジし、マッサージなども根気よく続けてみましょう、必ず出るようになります。

私も出産後はなかなか母乳の量が足りず、「産めば出るんじゃないの?」と思っていた考えが一気に崩されて悩みました。助産師さんから母乳マッサージを受けたり、頻回授乳を頑張ったりすることで母乳育児も軌道に乗りました。

長女の母乳育児は無知だったこともあり、辛いままで卒乳を迎えてしまいましたが、次女の母乳育児が始まった今は、初めて「授乳中の顔って可愛い」と思えるくらい余裕を持った母乳育児をスタートすることが出来ました。

適度に息抜きしながら、楽しい母乳育児を送れるママが増えると嬉しいです。

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